みなさんはじめまして。

僕は、11年間公立学校の校長を勤めた後、再任用を希望して働いているものです。

多くの場合、校長で定年を迎えたものは、現在の待遇、つまり校長のまま、再任用というパターンが普通でした。

そのほうが、断然、給料も多く、安定した生活を送れそうに思います。

しかし、僕は、そうはしませんでした。

校長という職業はやりがいや魅力はあったのですが、校長をやっている間は、責任だけが重くのしかかり、ゆとりというものを全く感じられなくなっていたのです。




また、教育委員会からの不条理な要求に応えなくてはなりません。

性格上、教育委員会にたてつくようなことも出来なかったし、結局、学校の先生たちと委員会との板挟みになることが多く、精神的にもおいつめられることが多かったような気がします。

そこで、僕は短期労働、週に3日間教諭として働くことにしました。

もちろん、月収は激減し、手取り14万円もあれば良い方でした。

ただ、自分の時間をこれ以上切り売りして生きていくのが、もう嫌になっていたので、迷いはありませんでした。

また、63歳から年金ももらえるので、何とかやりくりできると考えたからです。

僕のポリシーとして、たくさんのお金を苦労して稼ぐより、必要十分なお金が手に入れば、できるだけ楽をしたいというのが本音でした。

ゆっくり、ゆとりをもって日々を暮らしたい。

そういう、思いが強かったのです。